
“LattePanda ALPHA”とは?
LattePanda ALPHAとはIntel製CPU搭載のWindows10 SBC(シングルボードコンピュータ)です。LattePandaには無印モデルとDeltaモデルがあり、それの上位モデルとして以下のAlphaシリーズがあります。
- LattePanda 800s [eMMC(機器組み込み型ストレージ)非搭載モデル]
- LattePanda 864s [eMMC64GB Windows10pro未アクティベートモデル]
- LattePanda 864s [eMMC64GB Windows10proアクティベート済みモデル]
価格はそれぞれ公式ストアにて$379,$409,$449になります。
今回買ったモデルは864s(以下、ALPHA)になります。
スペックと内容物
スペック
ALPHAのスペックを説明します。
- CPU:M3-8100Y
- Core:1.1-3.4GHz デュアルコア,4スレッド
- GPU:Intel HD Graphics 615, 300-900MHz
- RAM:LPDDR3 8GB
- ROM:eMMC 64GB
- M.2 M-Key, PCIe 4x (NVMe SSD , SATA SSD)
- M.2 E-Key, PCIe 2x (USB2.0, UART, PCM)
- WIFI: 802.11 AC(2.4G , 5G)
- デュアルバンド Bluetooth 4.2
- ギガバイトイーサネット
- USBポート:USB 3.0 Type A×3,USB Type C×1 (PD, DP, USB 3.0)
- ディスプレイ出力:HDMI,Type-C DP,タッチディスプレイ
- コプロセッサ:Arduino Leonardo
- GPIO: 50×2ピン
- I2C
- I2S
- USB
- RS232
- UART
- RTC
- 電源管理,延長可電源スイッチ,オーディオジャック
- OS:Windows 10 Pro,Linux Ubuntu 対応
- サイズ: 115mm×78mm×14 mm
SBC区分ながらCPUにLAPTOP(ノートパソコン)向けのCPUが載っていたり、eGPUがサポートされています。海外ではeGPUを利用してゲーミングPCを組んだりしているようです。ロマンがあるSBCですね。
内容物

内容はALPHA本体以外にパワーアダプタとWiFi・Bluetoothモジュラー、取り扱い説明書 ナイロン製スタンドオフ、ステッカー2枚が同梱されています。秋月電子通商で購入したのですが本来取り除かれているパワーアダプタが同梱されていました。
実際の性能
それでは性能を検証していきましょう。ベンチマークソフトはCINEBENCH R20とPASSMARKのPerformance Testを使用します。
CINEBENCH R20
CINEBENCH R20とは3Dシーンをレンダリングし、CPUのレンダリング性能を計測する ベンチマークソフトです。

計測結果

オレンジ色でマークされているところがALPHAになります。ちょうど近い値のCore i5-5300Uとほぼ同じ性能となりましたが、動画を撮りつつベンチを回していたのでもうすこしスコアが伸びます。時間は約10分かかりました。ノートパソコン向けのCPUのため、3世代前のi5と比べてどうしてもスコアが低めなのは仕方ないですね。
PASSMARK Performance Test
PASSMARK Performance Testとは、主にCPUとGPUの性能を数値化したベンチマークスコアの参考値として利用されています。
計測結果

※2D Grahics MarkとDisk Mark、Memory Markは割愛させていただきます。
初めにCPU Markについてです。LattePanda公称の値は4128なのでほぼ公称通りといえます。PASSMARK公式ページのスコアと比べてみると、サーバー向けCPU Intel XEON X5450に近いです。通常のデスクトップ向けCPUを探してみると、Intel Core2 Quad Q9650が一番近いCPUになります。Q9650は2008年に発売されたCPUで消費電力は95WでALPHAの消費電力は5Wです。PCの知識をつけ始めてからまだ日が浅いですが12年でここまで消費電力を抑え、性能を同等レベルまでに研究開発されていることにとても驚きます。

続いて3D Graphics Markです。スコア値は648でした。Intel HD615のスコア値を公式ページで見ると744で、誤差とは言い難い差ができてしまっています。原因はおそらく冷却不足のため本来のパフォーマンスが発揮できていないことがあげられます。スコア値は2009年発のGT240と同じ値になります。おそらくではありますが、2D性能も熱問題によって値が減少していると考えられます。
最後に
まとめ、と言えるほどなにもしてないので私が書く次回の記事についてお話させていただきます。次回は、eGPUを用いた外付けグラフィックボードの接続に挑戦したいと考えています。記事を出稿する段階でパーツはほぼそろっているのですが、一つ海外から取り寄せなければならないパーツがありましてそれの到着待ちです。予定では27日になっているので次回の記事はそれ以降になります。それに伴い動画も出す予定なのでぜひチャンネル登録お願いします。

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